シルビアシジミは蝶の名前です。知っている方にはいまさらですが・・それは絶滅危惧の一つに指定される今や貴重なチョウチョ。
シルビアシジミ。本来のすみかは、牛馬の餌や肥料を得るための草刈りで草丈が低く維持される河川敷などの草原だ。適地が減り、国は絶滅の危険性が高い絶滅危惧1B類に指定。埼玉や岐阜、愛媛などでは絶滅した。
それがなぜか爆音の響く空港で乱舞する。
(朝日新聞デジタル5月29日)より
なぜ、その空港の近くで飛んでいるか。それは空港の近くというあまり自然でない環境に、たまたま外来植物ばかり集まって、たまたま適した条件を見つけて生きているということに寄るようです。
だから自然界にとって良いか否かは別問題のようですが、草丈などの条件をクリアして、さらに幼虫が健気にかどうか分かりませんが、なんとか代用品の餌を見つけて生きている・・凄い、というのが素人の感想です。それにしてもキラキラときれいな蝶ですね。
シルビアシジミ pic.twitter.com/YR9ybRNSrs
— 正直屋珍虫堂 (@pidonia1171) 2015年8月23日
蝶々では、ツマグロキチョウという種類にも同様のことが起きているようです。冒頭の記事によると、農地が大規模に失われて環境が変わる一方で、団地などは、管理する人がいるから短い草が保たれるという状況で、むしろ『新たな恵まれた環境』というものが生まれる例もあるようです。
そういえば近隣の団地の近くを通るときに、周囲の樹木や草がきれいに管理されていることに感心します。一軒一軒の家は、それぞれのトーンで「きれい」を管理しているようですが、集合住宅では、そういう「新環境」がうまれるのですね。なるほどね〜
環境庁の情報によると、シルビアシジミは、羽を広げると2センチくらいの小型のチョウで、成虫になってからの寿命は2週間から4週間くらい。本来は丈の低い草原環境を好むとのことです。
人間が草刈りなどの手入れをしなくなり、伸び放題により強い植物が繁殖すると丈の低い植物は、生き残れなくなり、するとその環境を好むシルビアシジミたちは、生きる場所を失うわけですね。