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筑波大の箱根駅伝、なんと医学部の学生も走る!100年前の優勝校が26年ぶり・・

投稿日:2019-12-11 更新日:

筑波大学は、96回箱根駅伝の予選を通過して話題となりました。いよいよ2020年1月2日、3日に晴れ舞台ーー。

第一回の箱根駅伝(1920年2月)からちょうど100年目の大会に、劇的な復活。2019年は大河ドラマ『いだてん』でも、東京高等師範学校出身の金栗四三が注目されました。

参照:筑波大学が6位通過、第96回箱根駅伝の出場校、予選会の結果は?

 

Contents

川瀬広宙選手(医学部学生)が箱根駅伝を走る!

 

「医学」も「体育」もある筑波大学ならではの駅伝

筑波大学が予選を通過したとき、全体の6位でした。26年ぶりの箱根駅伝です。「箱根駅伝 復活プロジェクト」が実ったということでしょうか。

筑波大学は、ご存知のように国立大学ですから、高校生で陸上の有望選手がいるからといって、監督が全国の俊足生徒を集めて歩くようなことはできないでしょう。

 

ただし「体育学群」がありますから、体育で優秀な学生がいることも確かです。

(筑波大学は、「学部」にあたる分類が他大学と少々違っており、たとえば理工学部ではなく理工学群となっています)

 

そこで、あまり報道などで言われていないかもしれませんが、登録選手の中に医学部の学生が二人いるのです。
これって、かなり驚異的ではありませんか? 以下の二人です。

 

川瀬宙夢(かわせひろむ)5年 医学群
田川昇太(たがわしょうた)3年 医学群

 

追記:川瀬宙夢選手が凄い。医学も、駅伝も!(筑波大学箱根駅伝)

 

医学部だから5年生

巷のツイートの中には、事実を知らないから、「5年」というのを留年か?みたいに勝手にコメントしているものも見かけました。

まあ、しようもない(?)つぶやきですが・・

医学部の学生がいるなんて、一般には想像できないことの表れですね。

川瀬宙夢さんは、こんなメンバーさん。
箱根駅伝は出場の資格が今年で最後らしいです。

 

 

御本人のツイートも・・
なるほど、駅伝のために5年生になった?なんて質問する記者もいるんですね。

 

 

医療科3年の田川昇太さんはこちら。長崎の出身です。

 

 

いずれにしても、駅伝出場の他大学では医学部の学生ということはあまり考えられないから、記者会見でもズレた質問があったのでしょう。

それはともかく、26年ぶりに箱根駅伝に出場というのが、次回にも続いてほしいと期待しています。

 

専攻の医学の分野も忙しいと思われますが、長距離ランナーとしての体力も、医療者としての職務に貢献するのではないでしょうか。

医師を志す人が、意外とスポーツをも愛好するというのは、よく言われること。外科医などは、数時間の緊迫の手術など行うのですから、体力は必須と言われるそうですね。

 

 

筑波大学の箱根駅伝登録メンバーと筑波大の歴史

箱根駅伝登録選手たち

筑波大学の箱根駅伝に登録選手として発表されているメンバーは以下となります。
(体育学群は体育と等省略)

川瀬宙夢(かわせひろむ)5年 医 24 愛知県 刈谷高校
金丸逸樹(かなまるいつき)4年 体育 22 長崎県 諫早高校
大土手嵩(おおどてしゅう)3年 体育 21 宮崎県 小林高校
児玉朋大(こだまともき)3年 体育 21 熊本県 千原台
猿橋拓己(さるはしたくみ)3年 理工 21 神奈川 桐光学園
相馬崇史(そうまたかし)3年 体育 21 長野県 佐久長聖
田川昇太(たがわしょうた)3年 医 21 長崎県 長崎西
西研人(にしけんと)3年 体育 21 京都府 山城
渡辺珠生(わたなべたまみ)3年 体育 21 静岡県 浜松日体
伊藤太貴(いとうたいが)2年 体育 20 愛知県 岡崎
河合俊太朗(かわいしゅんたろう)2年 体育 19 静岡県 浜松日体
杉山魁声(すぎやまかいせい)2年 体育 20 千葉県 専大松戸
山本尊仁(やまもとたかひと)2年 理工 20 大阪府 春日丘
岩佐一楽 (いわさかずもと)1年 体育 19 千葉東邦大東邦
小林竜也(こばやしたつや)1年 体育 19 茨城県 水城
福谷颯太(ふくたにそうた)1年 体育 19 東京都 日野台

(出典元:箱根駅伝公式サイトより 表示を少々変えています)

 

歴史ある筑波大学

ところで筑波大学は、東京教育大学を母体として新たな構想で発足した大学。1973年秋の発足で、初めての大学入試が1974年でした。

筑波大学の第一期生が入学したときは、まだ、沼でドロドロしたような整地状態のなかで大学生活が始まったと、聞いたことがあります。

 

東京師範学校 ⇒ 東京高等師範学校 ⇒ 東京教育大学 ⇒ 筑波大学

という経緯ですが、大河ドラマ『いだてん』のなかで「とうきょうこうし」という言葉が、たびたび出てきたのを覚えているでしょうか。違う。そう! 東京高等師範学校のことです。

 

言うまでもなく、金栗四三(かなくりしそう)は現在の筑波大学の大先輩にあたります。

大河ドラマの金栗四三は、恩師の嘉納治五郎のためにも、聖火ランナーになることを熱望していましたがーー

嘉納治五郎も長年、東京高等師範学校の校長を務めた人物。

 

 

筑波大学がどこにあるかというのは今更ながら・・茨城県の研究学園都市、つくば市。

 

タイゲイと言われる、体育専門学群・芸術専門学群の近くに、近頃はスーパーのカスミ、サザコーヒーなどができました。

 

筑波大学は寮に入る学生が多く、学生寮が体育専門学群の近くにも、平砂、追越などの宿舎として並んでいます。

 

弘山勉(筑波大学駅伝)監督とは・・

自身も走った箱根駅伝

弘山勉(ひろやまつとむ)監督は、筑波大学出身で自身も学生時代に箱根駅伝に出場していました。

弘山勉監督のブログとしてアスリートLabの「弘山勉のブログ」 http://athlete.evolu.co.jp/wp/74 も開設されています。

 

それにしても、26年ぶりということは、監督が現役学生として走った時代から、26年以上経っているということですね。

 

 

弘山勉
生まれ:1966年10月12日
出身:栃木県真岡市
出身高校:真岡高等学校
出身大学:筑波大学
卒業後資生堂でマラソン。引退後は資生堂RCのコーチ、監督など
2015年〜筑波大学コーチ

 

 

弘山監督は、クラウドファンディングで資金集めを成功させるなど、運営手腕を発揮しています。

ブログの更新頻度は多くないようですが、こちらで色々解説等あります。

 

また奥さんは弘山晴美さん(旧姓鈴木さん)で、ともにアスリートLabを運営ーー。

晴美さんは1996年のアトランタオリンピック始め、シドニーやアテネでも五輪に出場した長距離ランナー。

監督のパワーと箱根駅伝復活プロジェクトが実った筑波大学

 

2019年11月に出たばかりの監督の著書です。

『最高の走り方: 超効率的「ベストな1歩」が記録を伸ばす!』。

 

 

また、その前の著書、スピードトレーニングでタイムが伸びる―弘山晴美のマラソン術 では、

弘山晴美さんの実例を挙げながらの解説書となっています。

 

筑波大学は・・

第1回大会に出場した明大、早大、慶大とともに「オリジナル4」と呼ばれる。

輝く伝統を誇るが、国立の筑波大は1990年以降、新興私大に屈し、94年を最後に箱根路から遠ざかった。

2011年に「箱根駅伝復活プロジェクト」が発足。

15年に資生堂で選手、指導者として活躍した弘山勉監督(53)が就任し、徐々に力を取り戻した。

(2019年12月11日 スポーツ報知より)

 

復活を果たした箱根駅伝復活プロジェクトのサイトもあります。そこでは、箱根駅伝のその日、2020年1月2日に「応援バスツアー」も企画されていました。

筑波大学の野球場から出発するそうです。

 

 

もう2019年も残り少なくなってきました。筑波大学はじめ、駅伝出場校は、仕上げに務める時期でしょうか。

是非、本番に向けて体調を整えていただきたいです。

 

以上、医学部の学生も走るという異彩を放つ筑波大学駅伝チーム。そして自身も筑波大学だった弘山監督の活躍も期待される筑波大学についてでした。

 

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