本書のことが気になったので、ご紹介。
タイトル自体が、文字どおり内容を示しており分かりやすいです。
『子どもを第一志望に合格させた親の3つの共通点 ―偏差値60以上の高校合格率100%! 片田舎の天才塾講師が偶然発見した』河原利彦著
親が子供に、宿題したの?とか、勉強しなさいとか、言わないこと。
そう言われてみれば、そんな気がするのですが、ついつい言ってしまう「勉強しなさい!」。
子供の受験に、親が心配し、親のイライラや心配を子供にぶつけるようになったら、たしかに子供にとっては最悪の事態です。
受験は人生の壁の1つといえば1つかもしれません。
しかし、だからといってすべてが決まるわけではない。
万が一、第一志望が叶わなかったとしても、それはそれ。
だって人生、そんなことで決まるはずがありません。
・・・なんですが、来春には受験という真っ最中の受験生や、その親にとって、つい、それがすべてであるかのように、大きな絶壁が立ちはだかっているように感じるかもしれません。
詳細は書籍に譲るとして、1つ重要なことは、受験がすべてでないのだから、家庭では動揺することなく、淡々と、きちんとふつうに生活することでしょう。
親が率先してふつうに起きて食事して、家族みんながきちんと洗濯された衣類を身に着け、家の中は整然と整理され・・・
・・というふうには、いかないこともありますが、生活をきちんと営みたいものです。 河原氏の著作には、以下もあります。
ちなみに河原氏による、楽器を練習することは学習のワーキングメモリーを増やすことになる、という解説がありました。
河原氏が若い頃に音楽に傾倒し、ビートルズにも衝撃を受けていたこと等、総合的に関連して、時間として出てくるノウハウがあるのでしょう。
ちなみに、こちらも教材となっています ⇒ 「卑怯な授業」不合格にならない数学の裏技
河原氏の著作をいったん離れて考えても、受験はたしかに重かったり、逃げ出したくなったり、
途中経過が思わしくないと、不安や重圧に潰されそうな気分になることも、充分、考えられます。
しかし考えようによっては、受験という区切りがなくても、いずれ、家庭としても、親としても、いつかは克服すべき課題が、子供の受験という形で訪れているのかもしれません。
勉強方法のノウハウは、仮に塾講師など専門家に委ねるとしても、家庭の基盤を守る=子供の精神的安定の礎となる、ことだけは親として、取り組みたい課題のような気がします。