バヌアツの法則とは何か、バヌアツ諸島とはどこか? という素朴な疑問が本日駆け巡っていると言えますが・・ 気になるのはもちろんバヌアツ諸島での地震と、日本でいま熊本地震で大きな被害を受け、まだ収まっていないことへの危機感から。
噂が流れたら心配になりますし、用心するに越したことはないのですが、心配や不安という黒い波を呼び込まないように・・・という心持ちを保つことも重要ではないでしょうか。
まず事実関係としては、4月29日04:33頃にバヌアツの付近、南緯16.0度 東経167.3度を震源地として、M7.0の地震が発生しました。
バヌアツの法則と言われるのは「バヌアツで地震が起きるとその後に日本でも地震が起きる(のではないか)」ということ。ソロモン諸島のバヌアツ共和国は人口がおよそ26万人の島。
(のではないか)と付け加えたのは、だれも断言できないからですが、バヌアツ沖で地震が発生すると、数日遅れて日本でも同規模以上の地震が発生することが多い、とは言われています。中には的中率が6〜7割という話もあります。期間は5日前後とのこと。
たしかにバヌアツの近辺では4月3日17時台にM6.9の地震、4月6日15時台にM6.7の地震、4月7日12時台にM6.7の地震が観測されたそうです。仮に5日くらいあとというと、4月8日、11日、12日という数字(計算上)は出ますが、それは、あくまでも仮定したらということです。
しかし、落ち着きましょう。専門家でないのに何を言っているのか!と怒る方もいるかもしれませんが、しかし敢えて言えば、専門家が、地震を地域や期日を明言して予告することはありません。
ちなみに「台湾地震研究所」の予測というものが、ご存知のように一時、流れました「北九州市でM8+、熊本はM6.2〜7。4/14と4/16に熊本に関しては的中したので残る北九州市が3日以内に発生する確率が高い」などという表現もあり、しかし北九州市と名指しでの予告は、混乱をもたらしかねません。
ここでNHKのツイッターから引用します。
「『22日にすごい地震が起きる』『北九州にM8の地震が来る』のは本当ですか?」といった質問が増えています。
現代の科学では時間や場所を具体的に特定する地震予知は確立されていません。
日本はどの地域でも地震への備えが必要ですが、あやふやな情報にはくれぐれもご注意下さい— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2016年4月20日
↑たしかに4月22日に北九州でM8の地震は起きませんでした。↑
・・・ということと、バヌアツの法則が当たるか否かは直接関係ないとも言えますが、素人がわざわざ拙い記事にしたのは、不安という波をみなで呼び起こさないようにしたいなという素朴な願いです。
読んでいただいてありがとうございます。