不整脈は持病なのでしょうか? という素朴な疑問。4月26日、タレントの前田健(まえだけん)さんが心肺停止状態で病院に搬送されたあと、44歳で逝去されたとのこと。お悔やみ申し上げます。
しかし、「不整脈の持病があって周囲に心臓が悪いと説明していた」と報道されて、ちょっと怖い印象を持った人も多いのではないでしょうか。不整脈について調べたことがある方は、不整脈は多くの場合、怖いものではないといった解説に行き当たるのではないでしょうか。
概して、不整脈そのものをむやみに恐れることはなさそうです。しかしこんなケースが怖いとのことです。
怖い不整脈とは
・・どの不整脈が要注意の怖いタイプなのでしょうか?
「何もしていないのにふうっとする」「急に意識がなくなる。つまり失神する」タイプは最も危険です。この場合は、一時的に心臓が止まっている か、または極端な頻脈が起こっている可能性があります。失神症状が出た場合は、できるだけ早く病院を受診して、その原因を調べてもらい、治療を始める必要 があります。次に「脈拍数が1分間40以下で、体を動かす時に、強い息切れを感じる」ケース、この時は脈が遅くなりすぎて、心不全を起こしている可能性があります。この場合、ペースメーカー治療が必要になることがあります。
(国立循環器病研究センターのサイトから)
なるほど。個人的には、ふとした弾みに心臓がドキドキと高鳴ってしかし、そのうちに収まる・・・といった体験で怖いという気もしましたが、おそらく上記の「怖い不整脈」ではなさそうです。
前田健さんの場合、持病としてどうだったかは真相を知る立場にありませんが、もしかしたら上記の失神するといった体験があって、心臓が悪いと自覚していたのかもしれません。
ちなみに、国立循環器病研究センターのサイトで不整脈について調べると「不整脈の原因として最も多いのは、年齢に伴うものや、体質的なもの、つまり心臓病には関係しないものです」という記述もありました。
そこでは寺田寅彦氏の言葉として「正しく怖がること」も紹介されていましたが、自分に不整脈の自覚があってもむやみに心配することではなさそうです。
語弊があると行けないのですが、個人的には「不整脈イコール心臓の病気ではない」から正しい判断が必要だと、解釈しました。ポイントとしては次の点だと思われます。
一方、心臓を養っている血管が詰まる病気に心筋梗塞や狭心症がありますが、不整脈は血管が詰まるから起きるのだと勘違いされている方が少なくありません。
心筋梗塞や狭心症は心臓の血管の病気であり、一方、不整脈は電気系統の“故障”ですから、基本的には別の病気です。
不整脈の原因として最も多いのは、年齢に伴うものや、体質的なもの、つまり心臓病には関係しないものです。
(国立循環器病研究センターのサイトから)
医学的な中身は、専門サイトで確認していただきたいのですが、不整脈は必ずしも心臓の病気ではないからむやみに怖がる必要はない、というメモでした。