日本将棋連盟の谷川浩司会長が1月18日に、会長辞任を表明しました。連盟は1月19日本日に理事会で谷川会長の辞任を了承し、新会長を選ぶ臨時総会の日程を決定する予定です。
そこで佐藤康光(やすみつ)氏、(佐藤九段)棋士会会長、47歳を新しい会長に推す声が上がっています。
1月19日は今後の日程が決まるだけで、後任の日本将棋連盟会長は未定です。しかし現在、「後任会長の最右翼」として期待されるのが佐藤康光氏。
佐藤氏は・・・
竜王1期、名人2期を含むタイトル通算13期、永世棋聖資格保持者という抜群の実績だけでなく、
朗らかな人柄で若手、ベテランを問わず人望が厚い。
また、2011年から棋士会会長を務め、対外的な実務も経験している。
(スポーツ報知 1月19日)
とされます。
日本将棋連盟の情報によると佐藤康光氏の棋士データは以下のようになります。
棋士番号 182
生年月日 1969年10月1日(47歳)
出身地 京都府八幡市
師匠 田中魁秀九段
竜王戦 1組(1組以上:24期)
順位戦 A級(A級以上:20期)
またタイトル履歴も下記のように長いものになっています。
竜王 1期(第6期-1993年度)
名人 2期(第56期-1998年~57期)
棋王 2期(第32期-2006年度~33期)
王将 2期(第51期-2001年度・61期)
棋聖 6期(第73期-2002年度~第78期)
-永世棋聖(就位は原則引退後)
いわゆる「羽生世代」とのこと。映画になって話題(『聖の青春』)の村山聖氏もその一人です。
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— ねこまど将棋教室 (@shogischool) 2017年1月7日
さて次期の将棋連盟会長については、このように佐藤康光氏が有力視されるものの、佐藤氏も現役の棋士であることから、その負担が気になります。
谷川浩司会長が辞任会見で心身の不調を挙げていたことは、苦悩された昨年の様子が想像できて、とてもお気の毒の様子でした。
三浦弘行九段の不正疑惑(不正を認める証拠はないとされた)にかかわる一連の騒動は、当事者の方々もじつに大変だったことでしょう。
また、現役の棋士が会長を務めることを疑問視する声もあるようす。
さらに多忙が分かっていても羽生善治3冠の就任を期待する動きもあるとか・・
いずれにしても会長就任は周囲の声であり、佐藤氏本人の意向は分かりませんが、期待されていることは確かですね。
羽生善治から王将を奪取したときにはたくさんのキウイを食べたとか、エピドードには事欠かない佐藤氏です。
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