2017年のセンター試験で何をすると「不正」とされたのか?
1月14日、15日の大学入試センター試験で男女計12人が受験全科目無効とされました。特にスマホで教科書を見たという報道は少しセンセーショナルな印象でした。
実際は、事前に撮影した教科書の画像を見たということで、通信はないそうです(だからいいということでないけれど)。
受験全科目が無効となった、つまりセンター試験がボツとなった12人の詳細は以下のとおりです。
1件目
愛知県では受験生が「地理歴史・公民」の試験中、問題冊子の下にスマホを置き、事前に自分で撮影した教科書の画像を見ていた。
(読売オンライン 1月15日)
2〜7人目
北海道では同じ教室の6人が「簿記・会計」の試験中、使用を認められていない電卓を使っていた。
(同上)
8〜9人目
千葉、石川両県では各1人が定規を使用。
(同上)
10〜11人目
富山、愛知両県では各1人が試験終了後にマークシートを修正した。
(同上)
12人目
神奈川県では、監督者らの指示に従わず、受験票を机の上に出さなかった。
(同上)
12人目の「受験票を机の上に出さなかった」は、単なる過失で失効では気の毒ですが「監督者らの指示に従わず」というので、なんらかの抵抗が不正とされたのでしょう。
その場の詳細は分かりませんが、これら全科目が無効となった12件は、勘違い等でなく、確信犯的な行為があったことでしょう。
同じ教室で6人が電卓使用・・・というのは、まさか皆で勘違いではないと思いますが。どうしてそんなことが起きるのでしょう?
「1回の試験で12件の不正があったのは2006年以降で最多」とのことです。不正はもちろんいけません。
しかしごくふつうの高校生や受験生が気になるのは、どんなことが不正になるのかという素朴な疑問のような気がします。
来年等にセンター試験受験の方は、ちょっと心に留めていただけるといいと思いました。