日本ゴルフ改革会議が1月11日、2020年東京五輪のゴルフ会場について、埼玉県川越市の霞ケ関CCでなく、江東区の若洲ゴルフリンクスへの変更を提言しました。
ところで日本ゴルフ改革会議とは何でしょうか?
ゴルフをやらないので、そういう会議もあるんだ・・くらいの感覚でしたが、文字通り「ゴルフに関する諸問題を検討し、各所に提案などを行う会議」とのことです。2014年設立。
議長は大宅映子氏で、副議長に玉木正之氏など、事務局長は上杉隆氏。
公式サイト(http://golfkaikaku.com/)には、日本ゴルフ改革会議の活動は会員の会費(年間24000円)と寄附で成り立っていますと記されています。
国会議員では松沢成文氏等がいます。ホリエモンこと堀江貴文氏の名前もありました。
今回の提言ですが、
同会議は、霞ケ関CCは男女でプレー環境に格差があるほか、
高級会員制クラブのため大会後のレガシーにもならないなどとし、
都所有の「若洲ゴルフリンクス」(江東区)への変更を提言している。
(1月11日 産経新聞)
そもそもなぜ霞ケ関CCに決まっていたかという話ですが、2020年のオリンピックでなく「2016年オリンピックに立候補したとき」に会場は、若洲ゴルフリンクスという案だったそうです。
つまり若洲は唐突にでた候補地ではなく、オリンピックの会場として使用可能と以前に判断されていたところだから、戻そうという展開のようす。
今回の提言についてのコメントの、ほんの一箇所ですが、
で、開催経費。これがやはり今回のオリンピックの場合は、もう2兆、3兆なんていう金額が出てきました。
で、それに対して、そんな税金をつぎ込むっていうのはおかしいだろうっていうことで
(中略)
オリンピックの場合もこの開催経費は霞ヶ関でやる場合と若洲でやる場合ではもう圧倒的に金額は若洲のほうが安く済みますし、都心にあって、これは都の所有のゴルフ場なんですね。
(THE PAGE 1/11 より)
これは、蟹瀬副議長の話です。
全体が長いので詳細は http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170111-00000006-wordleaf-soci&p=2 を見ていただくとして、真夏だから熱中症対策のような安全面で、こんな指摘も・・
おそらく2万人ぐらいの方がその炎天下のアクセスが悪くて宿泊施設もうまく整っていないところに集まる危険ですね、
それと比較して若洲の場合は本当に都心にありまして、何かあった場合にも医療施設は非常に周りにきちんとあると。
(同上)
いずれにしても霞が関CCではオリンピック後にレガシーにならない点、会員制で女性差別がなされている(とされている)点、酷暑問題への対応が難しい点などから、若洲への変更が提言されています。
印象的だったコメントがこちら・・
大宅:1つ言っていい? あるところでは若洲に持ってくると得する人たちの集まりだなんていうことを言う人もいるんですけど、そういうことは一切ありませんので。
なんの利益も私たちには生じませんので、そこを念のためお伝えしておきます。
(同上)
そうですね。利益のためだったらわざわざ会費を払って、飲みものも持参で、この会議を維持しているはずはありません。
一方で、組織委員会の武藤敏郎事務総長は、1月10日に会場変更は否定したとのこと。
武藤氏としては、川越市周辺の宿泊施設を利用することや、専用車両の利用などを検討。
ええと、話がダラダラしていまいました。
再度そもそも、なぜ霞ケ関CCになっていたのでしょうか?
16年招致の段階では若洲だった立候補ファイルが、20年招致では霞ケ関CCに変更された。
組織委や東京都は観客の動線や観戦場所、放送用の土地が確保できないことを変更の理由と説明している。
しかし、同会議は若洲コースに隣接する空き地に観戦用のスタンドが設置できるとし、プレスセンターである東京ビッグサイトが近距離にあるため、コース内に独自のプレス用施設を造る必要はないと指摘した。
(1月11日 日刊スポーツ)
これを読む限り、若洲でいいのでは・・なんて簡単に思ってしまいますが、どうなのでしょう?
今後の展開が注目されます。