鳥取市の青谷横木(あおやよこぎ)遺跡から、女子群像を墨で描いた木片が見つかりました。青谷横木遺跡は、鳥取市青谷町養郷にある遺跡で、2014年には師器、須恵器、緑釉陶器などが出土していたそうです。
今回、鳥取県埋蔵文化財センターの発表によると・・
接合して赤外線カメラで撮影したところ、6人の女性が描かれていると判明した。渡来系の上衣と長いスカートのような「裳(も)」をまとった人物が行列をなしている様子がうかがえる。右から2番目に描かれ、上半身が最も克明に残っていた人物の大きさは推定で約11センチだった。
(毎日新聞 12月15日)
青柳遺跡は、鳥取市の西部にあります。
鳥取市の青谷横木遺跡から出土。六人と見られる女性が墨で描かれている模様。
高松塚壁画と似た女子群像出土 鳥取、行列図か国内2例目 | 2016/12/15 – 共同通信 47NEWS https://t.co/gvtcdSn5yS— miya_p (@miya_space) 2016年12月15日
板絵は、遺跡内で確認された古代山陰道の遺構に沿った盛り土の中から2015年9月に出土。
描線がほとんど見えなかったが、今年9月、赤外線撮影をした結果、女子群像を確認した。
(12月15日 読売新聞)
出土した直後には分からなくても、このように後日、判明するものですね。
写真などを詳しく見えるのは、鳥取県埋蔵文化センターのフェイスブックがいいです。https://www.facebook.com/tottorimaibun/
国宝となった高松塚古墳壁画は有名ですが、歴史はまだまだ発見され続けているのですね。この板絵は高松塚古墳と同時期という意味で注目されます。
神戸大学の百橋明穂(どのはしあきお)名誉教授によると、渡来人の子孫が描いており、葬送儀礼に用いた可能性が高いのだそうです。
鳥取市の埋蔵文化財センターのサイトを見ると鳥取市内には、遺跡だけでなく古墳、古墳群など歴史的に貴重な遺産がたくさんあるようです。
余談ですが、鳥取県埋蔵文化財センター(鳥取県鳥取市国府町宮下1260)と鳥取市埋蔵文化財センター(湯所町1丁目148-2)は違うのですね。