闇カジノというと恐ろしい闇の気がします。一方で「オンラインカジノ」という言葉も聞きます。これは違うのでしょうか?
闇カジノの問題で、バドミントン男子の桃田賢斗選手(世界ランク4位)と、もと代表の田児賢一選手が某店舗に出入りしていたと報道されています。いま当事者が大会で日本にいないという最中なので、こちらの二人の真相は分かりません。なので違法行為か否かも想像の域を出ません。
闇カジノ、または裏カジノと呼ばれる場所が、ひと昔前は歌舞伎町や六本木、銀座、渋谷などにあったとされます。ほぼ過去形と言って良いでしょう。摘発がしっかりと行われるようになったからです。逮捕者もこれまで多数に上っているとされます。
ところで気になるのは、近ごろ耳にするオンラインカジノのことです。じつはオンラインカジノでも、そこに関わる賭博罪の成立という件がありました。それは無店舗型オンラインカジノと呼ばれる店で、問題となった行為は「国内でカジノ専用入出金サービスを運営して、そこへ預金を行った客に賭博をさせていた」という「国内で」ということ。
これは2015年2月に、千葉県警サイバー犯罪対策課によって逮捕された埼玉県の、通信会社役員益田伸二、会社員島田賢一の両容疑者の事件でした。NetBanQ、あるいはVIPBANQという入出金のサービスを「国内で」運営したことが法に触れました。
国内サイトで入出金を管理してはいけないのですが、法的にはカジノの胴元と決済企業とがともに海外のカジノ合法国で運営されているかぎりは違法性はないとのこと。ちょっと分かりにくいですが、オンラインカジノで決済企業(ネッテラー)を導入しているカジノならOKということです。
闇カジノ、裏カジノというと怖い印象です。もちろん闇カジノはいけません。しかし一方で合法的なオンラインカジノを日本で利用している人がいる、という事実もまた存在します。⇒ オンラインカジノは違法なのか
微妙な線引きに、落ち着かない気分になるかもしれません。しかし、知っている人は知っているというのが、オンラインカジノと言えそうです。専門家でないので何ともコメントしがたいテーマですが・・
野球やオリンピックにかかわるもろもろのスポーツで、賭博まがいの言葉が出てくるのは、やはりちょっと複雑です。しかし少なくとも皆の注視を浴びているプロの選手は、スポーツ以外の理由で、自らの足を引っ張る結果になっては辛いですね。日本の各スポーツの代表選手の皆さん、応援していますから頑張ってほしいです。